コンタクト・レンズ
視力の矯正に眼鏡を使うことを最初に考え出したのは、誰なのか正確なところはわからないのですが、13世紀のイタリア人らしいということになっています。
今日では、眼鏡という顔に着ける道具ではなく、レンズを装着してしまう方法、つまりコンタクト・レンズも、もうひとつの視力矯正の道具として使われています。
眼鏡とコンタクト・レンズの違いは、前者があくまでも腕時計などと同様、身に着ける道具であるのに対し、後者は身体と一体化させるいわば人工臓器的な考え方によっていることです。
コンタクト・レンズというアイデアを考え出した人物もまた、イタリア人だという説があります。
チャールス・パナティの『日常的な事の驚くべき起源』(ハーバー&ロウ)によれば、レオナルド・ダ・ヴィンチが16世紀に、水をコンタクト・レンズとして使えないだろうかということを考えていたというのです。
レオナルドの考えたコンタクト・レンズは水を入れたチューブ状のものであったようです。
これは実際には実現していません。
1680年代にフランスの眼鏡商が、新しい考え方でコンタクト・レンズをつくりました。
眼球をゼラチンで保護し、そこにガラス製のコンタクト・レンズを入れるというものでした。
しかし、このレンズはすぐに眼球からはずれてしまうという決定的な欠点がありました。